ついにAI校正の時代がやってきた!

前回の記事「AI組版でラクラク組版。AI赤字修正でスピード修正。」で、手書きの赤字をAIが読み取って修正するところまでを書きました。今回はその続き、赤字を反映したあとの校正です。

赤字修正のあとにやることは2つしかありません。

  • 赤字が全部直っているか
  • 赤字に無いところが動いていないか

人がやると、赤字の箇所を1つずつ見比べて「直ってる、直ってる」で終わりがちです。でも事故が起きるのは、たいてい赤字の無いところです。昔はアオリ校正といってゲラと校正紙をパタパタやって人の目で検査してましたが、時間がかかるし精度は校正者のスキル次第ということになります。今はデジタル検版ソフトなどを使って検出するなど方法も増えましたが、デジタル検版ソフトもいい値段がするので普及度合いはイマイチだったりします。

今回のこのAIスキルでは、赤字以外の変更点も自動で見てくれ、報告書でレポートされるので安心です。前回と同じ雑誌記事4ページ(A4縦)で、実物をそのままお見せします。

1. 赤字と反映結果

校正結果報告書の1ページ目。赤字5件と反映結果を1対1の表にしたもの

まず赤字と反映結果を、1対1の表にします。どの赤字が、どう反映されたかを1行ずつ確認します。

赤字は修正されていたとしても、AIが気づいた点も教えてくれます。俗にいう申し送りや、疑問出しになりますね。

2. 反映箇所の確認(校正紙 → 反映後)

反映箇所の確認。校正紙の赤字と反映後の紙面を並べて比較したページ

ここでは実際にどの赤字がどう修正されたかを、赤字と反映後で実際に比較できます。文字が増えた場合などは影響範囲すべてが表示されるなど、確認は報告書内で完結することを目指しています。

3. 機械検証の内訳

機械検証の内訳。指定外の修正・文字の増減・画素が動いた範囲・あふれ・欠字・フォント・リンク・ページ箱・PDF/X

そしてAI校正スキルは、赤字が修正されているか、指定外修正の有無以外にも色々見てくれます。

  • 指定外の修正はゼロ(校正前後のテキスト差分5件=赤字5件で1対1)
  • 文字の増減では、どこの文字が増減したか
  • 画素が動いた範囲や、赤字に伴って動いた体裁では、キャッチや写真の位置などが変更されてないか?
  • あふれの確認
  • 欠字(豆腐)の確認。フォントがないために正しく表示されず「□」になっていないか?
  • フォント・リンクの確認
  • 仕上がりサイズ、塗り足しの確認
  • PDFの書き出し設定
  • 赤字以外の書き込み。赤字の補足とそうじゃないところの報告
  • 赤字洗い出し時の基準

現状ではこんな感じになっています。もちろんこの辺はいらない機能や足したい機能などは案件ごとでもカスタマイズ可能ですし、AIなんで校正かける時に指示しても大丈夫です。校正をかける時に独自ルールがあれば、それに従って校正、校閲することも可能です。

まとめ

この校正ツールはオペレーターのセルフチェックにも使えますし、編集者やディレクター、クライアント、校正者、すべての人が使って、今まで校正にかけていた費用や時間を効率化できるものになってます。また、報告書を提出することで、校正をしたというエビデンスとしても提出できます。カスタマイズで様々な校正、校閲方法も取れます。

ついに校正ミスで叱られない世の中がやってきたのかもしれませんね。

よくあるご質問

赤字を反映したあとの校正では、何を確認しますか?
「赤字が全部直っているか」と「赤字に無い箇所が動いていないか」の2つです。校正前と修正後のPDFのテキスト差分を全件出して赤字の件数と1対1で突き合わせ、文字の増減を1文字単位で数え、画素の差分で文字以外に動いたものがないかを見ます。今回の雑誌記事4ページでは、差分5件・赤字5件で一致し、指定外の修正はゼロでした。
デジタル検版ソフトの差分検出と、何が違いますか?
差分を見つけるところまでは同じです。違いは、出てきた差分が「赤字の結果」なのか「余計な変更」なのかを仕分けて、赤字の件数と突き合わせるところまでを機械で行う点です。
赤字どおりに直すと間違いになる場合は、どうしますか?
赤字どおりに反映したうえで、AIが気づいた点を申し送り(疑問出し)として報告書に載せます。写真や見出し、ほかのページの本文と食い違うときは、その食い違いを指摘し、考えられる案を並べて判断を仰ぎます。原稿の中身を変える判断はこちらでは行いません。
カタログでも同じことができますか?
できます。この赤字校正スキルの他にも、データを抽出して元データと照合したり、カタログ独自の表記ルールやデザインルールと整合しているかなど、様々な校正作業が可能です。

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